仕事・会社の金言
会社は家族ではなく契約である、というところから始まる話。
仕事・会社の金言を書くみんなが書いた金言
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仕事・会社の金言22本
給料は我慢料ではなく交換だ
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つらい仕事ほど給料が高いはずだ、という感覚は根強い。実際には、給料は我慢の量ではなく、その仕事に対して会社がいくら払う用意があるかで決まる。だから、我慢を増やしても金額は動かない。動くのは、やっていることの中身か、払う相手が変わったときになる。いまの給料が我慢に対する報酬だと感じているなら、その我慢を減らしても金額は変わらない可能性が高い。試しに一つ手放してみるとわかる。
引き継ぎ書は自分のために書け
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引き継ぎ書は後任のために書くものだと思われている。実際にいちばん助かるのは書いた本人で、休むとき、異動するとき、辞めるときに、この一枚があるかどうかで拘束される時間がまるで違う。無ければ休んだ日に電話がかかってくる。手順、置き場所、関係者、例外処理。この四つを、日ごろ触っている業務について少しずつ書き足していく。まとめて書こうとすると、辞める前の一番忙しい時期に全部が来る。
会議で黙る人が一番損をする
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会議で黙っていても、反対していないとみなされて話は進む。あとから「そこは違うと思っていた」と言っても、決まった後では覆らない。しかも黙っていた時間は、参加した扱いになって記録に残る。発言の内容が立派である必要はなく、確認の質問でもいい。「これは誰がやりますか」「いつまでですか」の二つを聞くだけで、決めきらないまま散会するのを防げる。
上司は変わるが病気は残る
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合わない上司の下にいるとき、あと少しで異動があるかもしれない、と考えて耐える選択がある。実際に人事は動くので、その読みが当たることもある。ただ、その間に体を壊した場合、上司は替わっても壊れた体はそのまま残る。人の入れ替わりは自分では決められないが、いまの負荷を減らす行動は自分から起こせる。眠れない、食べられない、休日が回復に消える。ここまで来たら、異動を待つ側の判断ではなくなっている。
有休は権利で相談ではない
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有給休暇を申し出ると「理由は?」と聞かれることがあり、許可をもらうものだという空気ができあがっている職場がある。ただ、これは働く人に与えられた休みで、本来は理由を説明して認めてもらう性質のものではない。実務上は業務の都合を調整することになるが、それは「取れるかどうか」ではなく「いつ取るか」の話になる。角が立ちにくいのは、理由ではなく日程から先に伝えるやり方。私用で、と一言添えれば足りる。
報告は早いほど怒られない
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失敗の報告は、遅れるほど内容が重くなる。早ければ「まだ直せる問題」だが、遅れると「隠していた問題」に変わり、扱いがまったく別物になる。しかも本人は、報告を遅らせている間ずっと消耗している。伝えるときは、状況、影響、いま止めていること、この三つだけでいい。原因の分析は後でよく、先に必要なのは、他の人が動けるようになる情報のほう。
「そのうち」は永遠に来ない
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そのうち評価する、そのうち人を入れる、そのうち楽になる。期限のない約束は、破っても誰も破ったことにならないので、いつまでも残り続ける。言った側に悪意がないことも多く、本気で言っている場合すらある。それでも動かないのは、期限が無いから。次に同じ話が出たら「いつ頃になりそうですか」とだけ返してみる。答えが返ってこないなら、それは予定ではなく気分だったということになる。
辞める人ほど静かに準備する
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辞めたいと言い続けている人は、意外と辞めない。実際に辞める人は、周りに言わないまま、応募し、面接に行き、内定を持ってから初めて口を開く。言ってから探すと、言った時点から居心地が悪くなるうえ、条件の悪い先で妥協しやすくなるからになる。いまの職場に不満があるなら、辞めると宣言するより先に、履歴書を最新にしておくほうが効く。宣言は、選べる状態を作ってからでいい。
議事録を取る人が主導権を持つ
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議事録は面倒な雑務に見えるが、書く人は「何が決まったことになるか」を最初に形にする立場になる。同じ会議でも、どの発言を残し、どれを流すかで、後から参照される内容は変わる。しかも書いた人は必ず全体を追うことになるので、内容にいちばん詳しくなる。押しつけられたと感じる仕事だが、引き受けると立場が変わる数少ない役でもある。
できない仕事は早めに返せ
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抱えたまま黙っていると、期限の直前に「できていません」と言うことになる。同じ断りでも、早い段階なら別の人に回せるが、直前だと誰も動けない。返しづらいのは、断ると評価が下がると感じるからだが、実際に評価を落とすのは、断ることではなく期限の当日に穴を開けること。抱えている量を数で見せて、どれを後回しにするかを相手に選ばせると、断るという形を取らずに済む。
就業規則は入社日に読め
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休暇の日数、手当の条件、退職の申し出の時期、休職の扱い。あとで揉めることのほとんどは、就業規則のどこかに書いてある。困ってから読むと、条件を満たしていないことに気づくのが遅れる。就業規則は働く人が見られる状態に置かれているのが原則なので、入社した日にどこにあるかだけ確かめておく。全部読めなくてもいい。休みと金と辞め方の三か所に印を付けておく。
転職の相談は在職中にしろ
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辞めてから探すほうが集中できる、という考え方はある。ただ、収入が止まった状態で探すと、決断の期限が生活費のほうから来る。焦りは条件の妥協につながり、次の職場でまた同じ理由で辞めることになりやすい。在職中なら、断るという選択肢が最後まで残る。この「断れる状態」そのものが、交渉の材料になっている。
残業代は請求しないと消える
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働いた時間に対する賃金は、放っておいて自動的に支払われるとは限らない。しかも、後から請求できる期間には限りがあり、古いものから順に消えていく。証拠が残っていなければ、そもそも話にならない。特別なことをする必要はなく、出退勤の時刻を自分の手元にも残しておくだけでいい。使う日が来なければ、それはそれで構わない。
給与明細は毎月開いて見ろ
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振込額だけ見て明細を開かない人は多い。中身を見ると、手当が付いていない、控除の項目が変わっている、勤怠の集計が実態と違う、といったことが見つかる。会社の処理も人がやっているので間違いは起きるが、本人が言わない限り直らない。毎月でなくてもいいので、四月と、給与や制度が変わった月だけは必ず開く。この二回で、たいていの取りこぼしは拾える。
若いうちの苦労は無料奉仕だ
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苦労は買ってでもしろ、と言われる。ただし、買った苦労が身になるのは、その経験が後で使える形で残るときに限る。誰でもできる作業を長時間続けただけの時期は、記憶にも履歴書にも残らない。同じ苦労でも、任される範囲が広がっているかどうかで意味が変わる。いまの忙しさが、来年の自分の説明材料になるか。ならないなら、それは修行ではなく人手不足の穴埋めになっている。
辞表より先に貯金を作れ
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辞めると決めた瞬間の気持ちは強いが、生活は気持ちでは回らない。次が決まっていても、初回の給与が入るまでには時間が空くことが多く、その間も家賃や社会保険料は止まらない。手元に何か月分あるかで、選べる選択肢の幅が決まる。数字が足りないなら、辞める時期を後ろにずらすのも立派な戦術になる。辞める意思と、辞める日は、別に決めていい。
休職は逃げではなく手続きだ
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休職と聞くと、負けや脱落のように受け取ってしまう人がいる。実際には、働けない状態のときに使うために用意されている手続きで、条件や期間は就業規則や制度の側で決まっている。使えるものを使わずに働き続けて壊れると、戻るのに何倍もの時間がかかる。医師に相談すること自体は、休むと決める前でもできる。まず、自分の会社に何が用意されているかを調べるところから。
相場は求人票が教えてくれる
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自分の給料が高いのか安いのかは、社内にいると分からない。周りと比べても、その会社の中の話にしかならない。いちばん手軽な物差しは、同じ仕事内容の求人票を並べて見ること。応募する気がなくても構わない。金額の幅、求められる経験、勤務時間の書き方まで含めて、外から見た自分の値段が分かる。転職しない理由を確かめるためにも、一度は見ておくといい。
口約束は必ずメールで残せ
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その場で交わした約束は、双方が誠実でも、時間が経つと食い違う。悪意ではなく、覚えている内容がずれるから起きる。あとから確かめる方法がないと、声の大きいほうの記憶が採用されることになる。難しいことをする必要はなく、話した直後に「先ほどの件、こういう理解で進めます」と一通送っておくだけでいい。相手が違うと言えばその場で直る。言わなければ、それが記録になる。
退職金の条件は先に確かめろ
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退職金は、制度がある会社でも、勤続年数や辞め方によって金額が変わることがある。あと数か月で条件が変わる位置にいるかどうかは、辞める前にしか確かめられない。辞めた後に気づいても戻せない。就業規則か退職金規程に、支給の条件と計算の方法が書いてある。読み方が分からなければ、総務に「自分の場合はどうなるか」と聞けばいい。辞める意思を告げる前でも聞ける。
パワハラは日付と発言を書け
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つらい扱いを受けたとき、記憶だけを頼りにすると、後から説明できなくなる。相談する相手が社内でも社外でも、まず聞かれるのは「いつ、どこで、誰が、何を言ったか」になる。感想ではなく事実が要る。凝ったものは要らないので、日付、場所、発言、その場にいた人、これだけをその日のうちに書き留める。使わずに済めばそれでいい。書いておくこと自体が、追い詰められたときの逃げ道になる。
会社は家族ではなく契約だ
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家族のような職場、という言い方は温かく聞こえる。ただ、家族には契約書も労働時間も退職もない。その言葉が持ち出されるのは、たいてい契約の範囲を超えた何かを求められる場面になる。冷たい話ではなく、契約だからこそ、決めたことは守られるし、辞める自由もある。関係が良いことと、条件が曖昧であることは別のもの。仲が良い職場ほど、書いたもので確かめる価値がある。
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同じ運営者の読みもの「かんたんチェック」の記事です。金言では20字に切り詰めている話を、仕組みと順番から書いています。
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