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こころの金言18本

  • 死ぬ気で頑張るな、死ぬから

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    死ぬ気で、という言い方は励ましとして使われる。ただ、実際に限界まで働いた人が最初に失うのは、成果ではなく判断力になる。眠らず、食べず、休まずに進めた仕事は、後から見ると直す箇所が増えていることが多い。しかも本人は、その状態のときに「まだいける」と思っている。全力を出すのはいいが、出し切った後に何も残らない出し方はしない。倒れた人の穴は、誰も埋めてくれない。

  • 落ち込んだ日に決断をするな

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    気分が落ちているときは、同じ状況でも悪い側の解釈が選ばれやすくなる。その状態で退職、別れ、引っ越しといった大きな決断をすると、後から見て理由が薄いことがある。決断そのものを禁じる必要はないので、期限だけ設ける。三日待って、それでも同じ結論なら進める。三日で変わる決断は、状況ではなく気分が決めていた。

  • 逃げるのは負けでなく戦術だ

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    その場を離れることを、負けや放棄として扱う空気がある。ただ、続けることでしか得られないものと、離れることでしか守れないものは別にある。健康や時間は、いくら根性を出しても戻らない。逃げるかどうかで悩んだら、逃げた場合に失うものと、続けた場合に失うものを並べて書く。並べると、続けるほうが高くつく場面がはっきりある。

  • 比べる相手は昨日の自分だけ

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    他人と比べると、条件がまったく違うのに結果だけを並べることになる。持っている時間も、体力も、支援も違うので、比較そのものが成立していない。しかも比べる相手は、いつも自分より進んでいる人が選ばれる。昨日の自分となら、条件がほぼ同じなので比較になる。一日で変わる量は小さいが、方向は分かる。

  • 頑張れない日を予定に入れろ

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    毎日きちんと動ける前提で計画を立てると、動けない日が来たときに、遅れと自己嫌悪の両方が来る。実際には、体調も気分も一定ではない。最初から動けない日を見込んで予定を組んでおけば、その日が来ても計画は壊れない。予備日を置くのは怠けではなく、計画の精度を上げる作業になる。

  • 涙が出るのは壊れる前の合図

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    理由もなく涙が出る、以前は平気だったことで泣いてしまう。こうした変化は、気持ちの弱さではなく、負荷が限界に近いことのサインとして現れることがある。本人は「情けない」と受け取って、さらに自分を責めてしまう。責めるのではなく、回数を数える。週に何度も起きているなら、それは休む理由として十分になる。

  • 誰かに話すだけで軽くなる

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    話しても解決しないから意味がない、と思って黙る。ただ、話すことの効き目は解決ではなく、頭の中で回っていたものが一度外に出ることにある。声に出すと順番がつき、思ったより小さいことに気づく場合もある。相手は解決してくれなくていい。聞くだけの相手でよく、それが難しければ、無料の相談窓口という選択肢もある。

  • 完璧主義は何も終わらせない

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    完璧にやろうとすると、始める前の準備が長くなり、途中で止まり、結局出さないまま終わる。出さなければ評価もされないので、上達もしない。質を上げたいなら、まず終わらせて、直す回数を増やすほうが早い。最初から百点を狙わず、六十点で一度出す。出したものにしか、直す機会は来ない。

  • 眠れない夜の考えは全部嘘

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    夜中に考えごとをすると、どこまでも悪い方向へ進む。疲れているときは判断が悲観に寄るからで、内容が正しいわけではない。朝に同じことを考えると、たいてい大したことがない。夜に結論を出さないと決めておく。書き留めるだけ書き留めて、判断は明るくなってからにする。

  • やる気は動いた後から来る

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    やる気が出たら始めよう、と待っていると、始まらないまま一日が終わる。実際には、少し手を動かしているうちに調子が出てくることのほうが多い。順番が逆になっている。始める前の心の準備をやめて、机に座る、ファイルを開く、道具を出す、といった一手だけ実行する。続きは、始まってから決めればいい。

  • 無理な日は歯を磨けば合格

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    何もできなかった日を、失敗として数えると、翌日はさらに動けなくなる。調子が悪い日は、基準そのものを下げていい。歯を磨いた、水を飲んだ、カーテンを開けた。これで合格にする。低い基準を達成し続けるほうが、高い基準に届かない日を積み上げるより、次の日が軽くなる。

  • 五分だけやると決めて始めろ

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    大きな作業を前にすると、必要な時間の総量が見えて、始める気力が湧かない。五分だけと決めると、始めるための心理的な負担が小さくなる。そして多くの場合、五分で止まらずに続く。続かなくても、五分ぶんは進んでいる。時間を計るものを用意して、鳴ったらやめてよいことにしておく。やめてよいと決まっているほうが始めやすい。

  • 助けを呼ぶ番号は控えておけ

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    本当に苦しいときには、調べる力が残っていないことがある。だから、元気なうちに連絡先を控えておく。公的な相談窓口、地域の保健センター、かかりつけの医療機関。電話でも文字でも受け付けている窓口がある。使わずに済むならそれでいい。控えてあること自体が、そこまで行かないための支えになる。

  • 休むことに理由は要らない

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    休むために、熱があるとか、予定があるとか、理由を用意しようとしてしまう。理由がないと休んではいけない、という前提があるからになる。ただ、疲れは理由がなくても溜まる。溜まってから休むより、溜まる前に休むほうが、戻るのが早い。予定表に何も入っていない日を、先に作っておく。

  • しんどい時のSNSは毒だ

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    流れてくるのは、他人のうまくいった場面ばかりになる。落ち込んでいるときにそれを見ると、自分だけが止まっているように感じる。実際には、うまくいっていない時間は誰も投稿しないというだけの話になる。調子が悪い時期は、見る時間を減らす。断つ必要はなく、アプリを画面の端に移すだけでも回数は減る。

  • 今日を生き延びたら勝ちだ

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    先のことを考えると、越えられそうにない量に見える。ただ、実際に対処するのは今日のぶんだけになる。明日のことは明日の自分が引き受ける。範囲を今日に区切ると、やることは急に小さくなる。何もできなかったとしても、一日を越えたこと自体が結果になる。長い期間で見ると、越えた日の数だけが積み上がっている。

  • 相談は元気なうちにしておけ

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    限界まで来てから相談しようとすると、説明する体力も、窓口を探す気力も残っていない。しかも急いでいるので、選べる選択肢が減る。まだ動けるうちに一度つないでおくと、悪くなったときに「あそこに行けばいい」が残る。相談は、困り切ってから使うものではなく、困りそうなときに使うほうが効く。

  • 治すのでなく付き合っていく

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    完全に元通りにすることを目標にすると、少しでも症状が出た日が失敗になり、そのたびに落ち込むことになる。長く続く不調は、消すことより、出方を小さくして生活を回すほうが現実的なことがある。出る前提で予定を組み、出た日の過ごし方を決めておく。目標を変えるのは諦めではなく、続けるための組み替えになる。

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同じ運営者の読みもの「かんたんチェック」の記事です。金言では20字に切り詰めている話を、仕組みと順番から書いています。

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